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アートワークについて

こんにちは、吉津です。
今日はアートワークについて書いてみます。

2nd EP “RETURNING EP”、そして 2nd Album “PARALLEL/SERIAL” 共にアートワークは Hvass&Hannival にお願いしました。
Hvass&Hannival はデンマークのデザインスタジオで、EFTERKLANGCANON BLUE の一連のアートワークを手掛けているのをきっかけに知りました。

今回のアルバムのイメージはすごくシンプルに書けば、「カラフル、ハッキリとした輪郭」。
シンプル過ぎてピンと来ないかも知れませんが、これは、前作 chroma が「カラフル、混沌」、そして前々作 sero が「薄明かり」
のイメージであったことと比較してもらうと、少し理解してもらい易いかも知れません。

アルバムのテーマにも通じるのですが、前作が持っていた混沌としたイメージにさらに深く足を踏み入れ、
そうして見えてきた具体的な number0 の核の部分を提示してみせたいという思いがありました。

このイメージについて、初めに Hvass&Hannival が提示してくれたのが、8 つのそれぞれ違った個性をもった曲たちを、
ファブリック、ガラス、スプレーペイントで 8 つの異なるシンボルを作り、それを組み合わせたアートワークを作るというものでした。

彼女たちの素晴らしいところは、始めからデジタルな環境で制作するのではなく、こうやって実際の物を作ってからそれを素材として
取り込んで作るというスタイルです。昨年の 11 月頃に送られてきたこの初めの実験の写真を見た時から、このアートワークは間違いなく
素晴らしいものになるという予感に満ちていました。

しかしこうやってせっかく手が込んで作られた作品たちも、小さい CD のジャケットに 8 つも並べてしまうと、一つ一つの作品のディテールが
弱くなってしまうことに私たちは気が付きました。そこで少し方向性をシフトして、一つの作品の中に複数の要素(ファブリック、ガラス、スプレーペイント)
を組み合わせた作品にすることになりました。

そして次に提案してもらったのが 10 個のアートワークでした。

それぞれ異なったテイストの作品だったので、今回のアルバムのイメージにより近いものをこちらで選ばせてもらい、
そこからさらにディテールを詰める作業に入ってもらうことになりました。この時、すでにかなり完成に近いものに仕上がっていました。

文字のデザインを加えた最後のラフが上がってきたのが 12 月のことでした。
2 枚のガラスによって作られたレイヤー、スプレーペイントで縁を描き、そしてその中に浮き上がるファブリックを使った球体。
カラフル、そして靄から球体が浮かび上がっていく様が、まさに今回のアルバムを表現した素晴らしい作品です。

そこからさらに、表表紙に加え、背表紙、そして中面にもそれぞれ異なった作品を当てていき、一つのアートワークに仕上げていきました。
そうやって丁寧に作られたアートワークが、現物の CD としていったいどんな風に仕上がってくるか。私も手元に届くのが待ち遠しいです。

全貌は実際にアルバムを買っていただいた方に楽しんでいただこうと思っています。

そして、アルバムのまさに核となっている曲である RETURNING のアートワークは、
アルバムのアートワークに写っている球体にもっとフォーカスを当てたような表現になりました。

よりキャッチーな表現になっていて、RETURNING という曲にピッタリだと思いました。

昨日、ようやく RETURNING EP の現物が手元に届き、改めて今回のアートワークの素晴らしさを実感したので、
こうやってブログに紹介しようと思いました。

Sofie と Nan Na、素晴らしいアートワークをどうもありがとうございます。

皆さんのお手元に届くまであと 9 日。
どうぞお楽しみに!

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